４ 礼拝式の課題
(２) 招詞
礼拝式の根拠は何でしょうか。
私たちの神を拝みたい熱意でしょうか。そうであるとすると、気持ちが冷めると礼拝は止むでしょう。
あるいは、真剣に自分の罪深さと向き合うならば、自分のうちに、神に向き合うべき根拠といえるようなものがなにもないことを思い知らされるはずです。
否、これはどうしても知っておかなくてはならないことです。
礼拝の根拠は、私たちの側にあるのではありません。神の求めです。
私たちの気持ちが上向きであろうがなかろうが、あるいは一週間の歩みを振り返り自らの罪深さがまったく自分を追い掛けてこようとも、この神の呼び声が響いているのです。
「父はこのような礼拝する者たちを求めておられるからである」 とヨハネによる福音書第４章２３節は伝えます。
そこで礼拝式のはじめでは、そのことを確かめて始めるために、招詞というものが読まれます。
あらかじめ定められた聖書のふさわしい箇所を読むのです。
そして、神を全身全霊をもって讃える頌栄でこたえるのです。
(鳩山のぞみ教会週報 No.566 (1999.03.28) より転載)