礼拝式を豊かに   第16回

4 礼拝式の課題

(6) 交読  @

 交読には主に二つの意味合いがあります。
 み言葉を読みかわす交わりと、共なる祈りの二つです。

 まず、交わりということから考えていきましょう。
 教会の中身は交わりです。それも単なる仲の良さではなく、神の言葉を語り合う関係です。
 パウロは 「キリストの言葉をあなたがたのうちに豊かに宿らせなさい (コロサイ人への手紙 第3章16六節)」 と言っていますが、 これはお互いの交わりが神の言葉を宿すようにという意味です。
 ユダヤの神殿の祭儀の交わりはまさにそのようなものでした。
 私たちの普段の生活においても、信徒どうしが共にあるときに、お互いに噂話や世間話に終始するのではなく、神の言葉を宿すのです。
 これがキリスト者の交わりです。
 その意味でその交わりの中心である礼拝においても神の言葉を語り合うのです。

 交読のもう一つの意味を見てみることにいたしましょう。
 もうひとつの意味は祈りですが、これも一つの大切なもので、それなりの分量が必要ですの、次回に改めて書くことにいたしましょう。

(鳩山のぞみ教会週報 No.571 (1999.05.02) より転載)

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